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財務分析

~Earnings Per Share (EPS)~

 アーニングス・パー・シェアと読み、一株当たり利益 と訳されます。

EPS 当期純利益 (Net income)

加重平均流通普通株式数
(Weighted-average number of common shares outstanding)

 

 EPSは投資家に対する重要な情報であるため、多くの会計基準でそれぞれ計算方法が定められていますが、IFRS(国際会計基準)・米国・日本では、ほぼ同様の内容となっています。

 分子となる当期純利益は、普通株式の株主に帰するものだけが対象となります。したがって、少数株主に帰する利益や、優先株式の株主への配当金は除外します。

 一方、分母となる株式数は、期中に平均的に流通した普通株式の数となります。流通している(outstanding)とは、発行済みの株式数から、自社で買い戻した株式(treasury stock)数を引いたものを意味します。
 株式配当や株式分割が行われた場合は、実施時期にかかわらず、期首に実施されたとみなします。

 ある会社(12月31日が決算日)の当期純利益が5,000万円、そのうち少数株主への利益が800万円、優先配当が600万円とします。1月1日の株式数が1,000株、7月1日に500株を追加発行し、9月1日に10%(150株)の株式配当を行ったとします。この時の加重平均株式数は、次のように計算されます。

  株式配当を考慮した流通株式数 加重平均
1,000株×1.1 = 1,100株 1,100株×12/12ヵ月 1,100株
500株×1.1 = 550株 550株×6/12ヵ月 275株
     
  加重平均流通株式数 1,375株


したがって、

  一株当たり利益 5,000万円-800 万円ー600万円 26,181.818181… 26,182円

1,375株

と計算されます。

 さて、企業は、転換社債やストック・オプションのように、株式数が増加する可能性のある金融商品を発行することがあります。転換やストック・オプションの行使によって株式数が増えれば、一株当たり利益は低下します。これを希薄化(dilution)と呼びます。
 希薄化の可能性のある金融商品がある場合、企業は通常のEPS (Basic EPSと呼ばれます)の他に、株式数が増加したと仮定して計算される希薄化後EPS (Diluted EPS)を公表しなくてはなりません。