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IFRSキーワード解説

IFRSの特徴をキーワードから読み解きます。IFRSに特徴的な用語を理解することによって、IFRSの知識が深まることを期待します。

◇IFRS (International Financial Reporting Standards)とは?

「国際財務報告基準」と訳され、狭義には、IASB(International Accounting Standard Board:国際会計基準審議会)によって設定される会計基準を意味します。一方、広義には、IASBの前身であるIASCによって設定されたIAS(International Accountding Standards:国際会計基準)、そして、IFRS解釈指針委員会(IFRIC)及びその前身である解釈指針委員会(SIC)によって発表された解釈指針をも含んだ総称として用いられ、「国際会計基準」と訳されることもあります。

第10回 Discontinued Operations (非継続事業)

 例えば、複数の事業を行っている会社が「ある事業を継続しない」という決断をしたとき、IFRSでは、この事業についての業績を切り離して表示することを求めています。すなわち、損益計算書においては、Continuing operations (コンティニュイング・オペレーションズ; 継続事業)と、Discontinued operations (ディスコンティニュード・オペレーションズ; 非継続事業)に分けて表示しなくてはなりません。
 このような表示を行う理由は、財務諸表の利用者に、将来の業績を予測しやすくするためです。いわずもがな財務諸表は過去の業績ですが、投資家や当事者が知りたいのは過去の業績ではなく、将来の業績なのです。

 IFRSの概念フレームワークでは、財務諸表の利用者として第一に想定するのは、投資家をはじめとする資金の出し手であることが定められましたが、彼らが必要な情報は、

Information to help them assess the prospects for future net cash inflows to an entity
(企業に将来流入するキャッシュ・フロー純額の見通しができるような情報)

 と書かれています。このような将来の予測は難しいのですが、財務情報はなるべく将来の業績を予測しやすくするための工夫がなされなければなりません。その一つがこのように継続事業と非継続事業を切り離す表示方法なのです。

 

<損益計算書の開示例>
Continuing operations (継続事業)  
Revenue(収益) 6,000
Cost of sales(売上原価)
(3,000)
Administrative expenses (管理費)
(2,000)
Profit before tax
1,000
Income tax expense
(300)
Profit for the period from continuing operations
(継続事業からの当期利益)
700
Discontinued operations (非継続事業)
Profit for the period from discontinued operations
(非継続事業からの当期利益)
(400)
Profit for the period (当期利益)
300

 (2011.3.3)

 

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